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ロシアは中国を仮想敵国とし日本を同盟国とみなす 東郷 秀憲

平成26年2月27日

 ロシアのメディアがある程度プーチン政権の影響下にある事は知られている。そして、冷戦時代ではありえなかった報道を連発している。引用した記事がそれだ。中露は今後、今以上に距離を置き、中国はウラジオストックはロシアに奪われたと宣伝し、ロシアもまた中国脅威論を展開する事になるだろう。
 実際、ロシア極東の人口はソ連崩壊後は100万人以上も減少し600万人程度に対して、中国はロシア国境に隣接する黒竜江省だけでも3,800万人もいる。そして、中国人はどんどん豊かになり極東ロシア人は貧しい。その格差は拡がるばかりである。
 そのような背景により、2004年にはロシアが実行支配する領土を中国に明け渡しロシアとの領土問題は解決した。すなわち、ロシアが一方的に折れたのである。軍拡を続け人口が増大し国力バランスが将来崩れる事が予期でき、独裁国家(中国)を恐れて早めに手を打ったと推察できる。
 ロシアが世界第二位の巨大な帝國主義国家中国を相手に国境7,300キロを一国では守れないと考えるのは自然だ。
 そして、パートナーは世界第三位の経済大国でロシアが欲しくても持っていないモノを沢山持っている極東の大国、日本しかありえない。
 実は、ロシアは日本が考えている以上に将来に不安を抱えている。ロシアの腹を十分理解した上で北方領土返還交渉、すなわち日露平和条約締結交渉に挑んでもらいたい。
 日独伊軍事同盟にソ連を加えようとした松岡洋右を思い出す。松岡が国連を脱退した時に日本人は拍手喝采し帰国の際は松岡を凱旋将軍のように迎えたが、その後どうなったか。
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(引用記事)
中国軍は釣魚島を占拠した後、絶体絶命の窮地に陥る―ロシアメディア

 中国紙・環球時報は25日、ロシアのラジオ局・ロシアの声の報道として、「中国軍は釣魚島を占領した後、絶体絶命の窮地に陥る」と報じた。以下はその概略。

 中国人が釣魚島(日本名:尖閣諸島)一帯で日本の艦船を破壊し、島への上陸に成功したとしよう。まずは、すぐに日本のディーゼル・エレクトリック潜水艦と米国の原子力潜水艦が現れる。中国と彼らとの戦いは楽観できない。中国は空母への対抗能力は大量に蓄積しているが、地理から考えると、米国は空軍をこの島に派遣することも可能だ。
 中国はロシアから射程距離400キロの超長距離地対空ミサイルシステム、S−400 「トリウームフ」を購入することで、自らの戦略的地位を固めようとしている。これにより、地上から釣魚島(尖閣諸島)空域を制御することは可能だが、中国本土から釣魚島までの距離は330キロもある。地形の複雑な小さな島にこのようなシステムを配備するのも合理的ではない。
 そのため、仮に釣魚島(尖閣諸島)を中国軍が占拠しても、結局は封じ込められた形となり、窮地に陥ることになる。東シナ海に大量の日米軍事力(主に潜水艦)が集結すれば、中国軍は占拠を続けることができなくなり、部隊に戻ることすらかなわなくなる。事態がここまで発展し、中国が痛い目に遭う可能性は大いにある。
(平成26年2月26日 XINHUA.JP)


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文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム


 
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