≪抗議文例≫※あくまで参考です。抗議は己の言葉で行いましょう。
@
「今年のセンター試験において納得のいかない点がありますので、抗議の意味を込め
メール致します。
世界史B第1問問5において、「「日本統治下の朝鮮」を述べた文として正しいものを、
次の1〜4のうちから一つ選べ」という問題がありましたが、この正解が4番の
「第二次世界大戦中、日本への強制連行が行われた」となっているのを見て、愕然としました。
日本統治時代に朝鮮半島で行われたのは「徴用」であり、「連行」とは全く異なる意味です。
「徴用」は国民の義務として行うものですが、「連行」は他者を無理矢理連れて行くものです。
朝鮮半島で行われたのは前者ですから、明らかにこの解答は不適切です。
 間違いであれば、訂正し、そうでなければ理由を教えて頂きたく思います。

 こちらとしては、今からでもこの問題を「正解無し」として、全受験生を正解扱いと
することを要求します。
 今後の公正なセンター試験の問題作成に期待します。」
A
今年の大学センター試験での世界史Bでの設問について抗議します。
設問5に以下のような問題がありました。

【世界史B 第1問・問5】
「日本統治下の朝鮮」を述べた文として正しいものを、次の1〜4のうちから一つ選べ。
1. 朝鮮総督府が置かれ、初代総督として伊藤博文が赴任した。
2. 朝鮮は、日本が明治維新以降初めて獲得した海外領土であった。
3. 日本による併合と同時に、創始改名が実施された。
4. 第二次世界大戦中、日本への強制連行が行われた。

 正解は4という事らしいのですが、果たしてこれが適切な設問なのでしょうか?
 徴用が行われた事を述べているのであれば強制連行という表現は不適切ですし、
韓国が言うように経済的理由まで含めるのでしたら、「大戦中」という表現が誤り
となります。
 また、当時の朝鮮は併合されて名実共に「日本」なのですから、「日本への強制
連行が行われた」
は文章としてもおかしな表現です。
 そもそも、強制連行などという言葉は当時ありませんでした。
 このようなあからさまな偏向問題を国公立の大学入試の場で出すのはおかしいと
思います。(受験生の人生がかかっているのです)
 この問題に正解はありません。
 至急、採点から除外する措置を取っていただきたく思います。
(「つくる会」が文部科学省に提出した要望書)
 大学入試センター試験の「強制連行」に関する設問を採点から除外することを求める要望書 
 
 本年一月十七日に行われた大学入試センター試験の「世界史」において、重大な欠陥のある問題が出題されていたことが明らかになった。それは第1問の問5で、日本統治下の朝鮮について述べた文として正しいものを、四つの選択肢から選ばせるという形式であった。正解とされたのは、「第二次世界大戦中、日本への強制連行が行われた」というものである。これは、極めて不公正で不適切な設問である。
 ここで使われている「強制連行」という用語は、戦後になってから日本を糾弾するための政治的な意味合いをもって造語された言葉であって、事実ではない。日本統治下の朝鮮においては、「国民徴用令」にもとづく徴用が一九四四年九月から実施された。当時は朝鮮半島の人々も日本国民であったのであり、徴用は国家による合法的行為である。この設問は、歴史的事実である徴用を強制連行であるとして糾弾する立場に立ってはじめて成立する設問であり、徴用を強制連行と同一視するという虚像を含んだ、極めて偏った歴史観を、大学受験という制度を利用して日本国民に押しつけようとするものである。
 徴用を強制連行とは異なるものであると正しく理解している受験生にとって、この設問の選択肢に正解はない。このような問題は、いわば思想によって解答の正否が決まる思想チェックの問題であり、断じて黙認することはできない。さらに、強制連行があったと信じている受験生にとっても、正解がない設問である。なぜなら、どの時期のできごとを強制連行とよぶか、その定義は、人によってまちまちであり、強制連行という言葉を使っている教科書によってもさまざまである。すなわち、この問題はどういう立場に立っても、正解のない、いびつな欠陥問題なのである。
 大学入試センターは、この問題を、「正解なし」として採点から除外する措置を速やかにとるべきである。当会は、文部科学省に対し、当該設問を採点から除外するため、大学入試センターに対し直ちに適切な指導を行うよう要望する。また、センター試験に関しては、従来から問題の内容について疑問・批判の声があがっている。これらの疑問や批判に答えるためにも、試験問題作成過程ならびに問題内容の精査過程を公開するよう併せて要望する。